人との付き合いが二人の価値観を高めていく。
若い頃はお互いの感性に加えて、流行りのものを追いかける各々の性格も手伝い、お互いの価値観に疑問を持つことも多くあったように思いますが、毎日の暮らしを二人で送ることで、器や家具や食の好みも似通ってきたように思います。以前は何かを購入する際にも異なる意見で議論をしたりといったことも、年を重ねるごとにスムーズな合意に至ります。器や家具や食事に限らず、社会の出来事に対する考え方についても同様に異なる意見を持つことも少なくなってきました。会話を重ねることでお互いの意見に耳を傾け共感し、また、至らない考えを改めることで至った価値観だと思います。これはこれでとても良いこととだと思います。ただ、50歳を前後する我が家の二人暮らしで気を付けているのが、二人の価値観に固執してしまわないことです。若い頃は、お互い良い意味でも悪い意味でもいろんな価値観をもった人との関わり合いが多く自分にない感性や考え方に影響を受けることが多くありました。その度に、自分に取り入れたい価値観とそうでない価値観を取捨選択し、成長できる機会となっていました。若さゆえの行動力さでそういった機会を多く持てていました。50歳を前後するようになり、当然でもありますが若い頃のような行動力はなくなってきましたある程度規則正しく、合理的な時間を過ごすことに価値を置くようになりました。この安定したライフスタイルは幸せなことですが、反面、新しい考え方や興味、発見が少なくなっていくという事もあります。お互い会社での人間関係はもちろんありますが、こちらの人間関係においても至らない点を注意されたり、叱られたりといったことは少なくなってきます。我が家では、二人暮らしでの考え方や価値観が固執しないよう、お互いの、または二人にとっての人間関係を大切にしています。お隣さん夫婦とのお付き合い現在のマンションに暮らすようになってから12年が経とうとしています。ふとしたきっかけと偶然が重なり、奥さんがお隣の奥さんと親しくなり、交流を持つことができました。お隣夫婦も二人暮らし。半年に一度くらいのペースでお家にお邪魔して夕食を共にするようになりました。我が家夫婦の年上の先輩です。会話の節々で勉強になることが多く、10年後の我が家をイメージすることができます。大人の遠足この年になって、年上の方との人付き合いとなると、還暦を迎えようとする方との付き合いとなります。コロナ禍になり、ここ2年ぐらいは開催できていませんが「大人の遠足」というイベントがあります。メンバーは50歳前の僕のひとまわり上の元上司、その元上司の知人のさらに年上の大先輩とその奥さんです。ドライブを兼ねて、少し離れた決まりのピザ屋さんに向かい、その道中を含めて世の中の出来事やそれぞれの近況について会話し食事をするといったイベントです。最年少の僕にとっては、やはり会話の中で勉強になることが多く有意義な時間となります。これに限らず、夫婦二人を取りまく人との関わり合いを大切にし色々な考え方や価値観を得るようにしています。そうして得た体験や考え方を二人の会話として二人だけでは気づけなかったこと、今更に気付かされることを取り入れ、二人の価値観を高めていきます。