古民家同窓会
いよいよ春本番となり、どこへ行くにも良い季節となってきました。昨年暮れの、古民家同窓会がとても有意義な時間だったことから、4月の週末に第2回目の古民家同窓会を開催することとなりました。前回と同じメンバーで、うち一人は実家の田んぼ仕事のため不参加。この年になると、用事の内容も地についたものになり、各々が歳を重ねていくことを実感します。二人暮らしの我が家。この日は奥さんも友人と定例のランチミーティング。お互いの楽しみな時間を尊重し合う。我が家の暗黙のルールでもあります。明日(あした)の家。第2回の古民家ゲストハウス。鳥取県八頭郡智頭町の「明日(あした)の家」。前回、開催する際に候補としてあがっていたところです。第2回を開催するにあたり、選択に迷ったこのゲストハウスをぜひ利用してみたいという意見で一致しました。
それぞれが、車と電車で乗り合わせて、土曜日の15時過ぎに現地集合。前回と同じく、宿に向けての派手な案内看板はなく、地元のお家にお邪魔する感覚です。到着すると、ゲストハウスはオーナーの家に隣接する形でありました。スタッフの女性が出向かえてくれます。親戚のお姉さんといった感じの女性で、緊張感なく対応してくれます。智頭町の自然に暮らす優しい人柄が伺えます。ゲストハウス内を一通り案内いただけました。「杉のまち智頭」らしく、前回同様に玄関には杉玉が掲げられています。暖簾をくぐり、部屋へ上がると高い天井には築150年の歴史を語る立派な梁と佐治和紙の手づくり照明がある畳の大広間。ほっと落ち着く空間があります。障子で仕切られた隣の部屋にはウッドデッキにつながる書籍ギャラリーのような部屋があり、鳥取の歴史本や民族工芸などが飾ってあります。
晴天に恵まれたこの日は、到着してこのウッドデッキで乾杯し、さっそくお互いの近況報告などの話が始まります。しばらくの会話の後、日が暮れて、ゲストハウスに入り、夕食の支度に取り掛かります。広いキッチンには冷蔵庫もあり、持ち込んだ食材なども保管できます。自由に使えるの食器は、鳥取窯のものを中心に取り揃えてあるらしく、料理がはえる本格的な器が揃えてあります。前回の夕食メニューのテーマ「韓国料理」に続き、今回は「タイ料理」。料理好きの友人の仕込みのおかげで、ガイヤーン、イエローカレー、トムヤムクンが今日のメニューです。築150年の古民家でタイ料理、楽しみ方をカスタマイズできるのも、1棟貸し宿泊の醍醐味です。美味しい料理と楽しい会話であっという間に時間が過ぎます。
洗面所、浴室も綺麗で、智頭杉、智頭町の名水が使用され、お肌もツルツルになるということ。ひとしきり、食事を終え、各々が入浴し、用意された布団で寝床をつくり、就寝。朝を迎え、朝食。料理好きの友人特製の煮卵とご飯、味噌汁。昨夜の楽しい時間と、明日からの日常との境界線を、良い意味で引いてくれます。
チェックアウトは10時。昨日で迎えてくれた女性がゲストハウスに来てくれます。記念写真を撮っていただき、見送ってくれました。週末を古民家で過ごす。日常の生活の延長線上にない、有意義な時間を得ることができます。