暮らしの中のトーン&マナー

トーン&マナーを意識した暮らし

トーン&マナーとは、ブランディングにおける基本的な概念であり、広告やメディア制作においてデザインの一貫性を保つために用いられる言葉です。このトーン&マナー(通称:トンマナ)を守ることで、ブランドのイメージが確立されます。グラフィックデザインを生業とする私にとって、このトーン&マナーを意識し、具体化することは非常に重要です。日々の仕事でも、トーン&マナーの違いを指摘され、デザインを修正する機会が多くあります。
そんなトーン&マナーの考え方を、我が家の暮らしにも取り入れています。商品やサービスのブランディング手法に倣い、次のように「我が家のトーン&マナー」を定義しました。

1 二人暮らしの価値観
◦お気に入りの空間で、愛着のあるアイテムとともに、美味しい食事と楽しい会話を楽しむこと。

2 暮らしを彩るキーワード
◦上質・上品

◦確かさ

◦普遍性

◦シンプル

◦安全・安心

◦優しさ

◦楽しさ

◦会話


3 キーワードに沿った暮らし方
◦インテリアや日用品を選ぶ際は、統一感のあるデザインや色調を意識する。

◦食材や調味料は、安全で安心できるものを選ぶ。

◦日々の暮らしの中で、お互いに心地よさを感じられる環境をつくる。

 

 

 

お気に入りの部屋づくり

私たちが多くの時間を過ごすリビングルームは、シンプルかつ落ち着いた空間にすることを心がけています。統一感を持たせるため、家具やインテリアのキーカラーはブラウン、黒、白(ベージュ)に統一。フローリングの色と調和し、ナチュラルで温かみのある雰囲気を演出します。
家具はなるべくブランドを統一し、余計な装飾がないシンプルで普遍的なデザインを選択。狭い空間でもすっきりとした印象を保つため、必要最低限の家具だけを配置しています。
家電選びも同様です。最先端のデザインは時が経つと古く感じることがあるため、流行に左右されないシンプルなデザインのものを選ぶようにしています。

無印良品の雑貨で統一感を

すっきりとした空間を維持するため、無印良品の収納アイテムを活用しています。例えば、白い引き出し式ボックスを使い、不要な郵便物やDMを一時的に収納。こうすることで、テーブルの上に書類が散らかるのを防ぎ、後で整理しやすくなります。
また、黒の段ボール箱を使い、除菌シートなどのストックを収納。シンプルなデザインの収納アイテムを活用することで、生活感を抑えながら機能的な空間を維持できます。

 

 

食におけるトーン&マナー

私たちの暮らしの中で食は大切な要素です。共働きのため、食事の準備は主に妻が担当していますが、食材の選び方にはこだわりを持っています。
スーパーでまとめ買いをするのではなく、それぞれの食材を信頼できる専門店で購入。口コミや実際の試食を重ね、厳選した食材を扱うお店をリストアップしました。この「我が家の食材仕入れリスト」は、安心で美味しい食卓をつくるための大切なノウハウになっています。
食材選びの基準は以下の通りです。

• 無添加で安全なもの

• 国産、地産地消のもの

• 季節の旬のもの

また、必要以上に食材を買い込まず、その日または翌日の食事に使う分だけを購入することを心がけています。無駄を減らし、新鮮な食材を最大限に楽しむことができるからです。

食卓を彩る器の選び方

妻の趣味でもある器選びも、食の楽しみの一つです。料理に合わせて器を選ぶことで、食卓の雰囲気が変わり、より豊かな時間を過ごすことができます。夕食の時間は、仕事の出来事を共有し、お互いの気持ちを整理する大切な時間でもあります。美味しい食事と楽しい会話が、二人暮らしの価値をさらに高めてくれます。

 

 

 

暮らし方の基準としてのトーン&マナー

トーン&マナーは、部屋や食卓のデザインだけでなく、人間関係にも影響を与えます。夫婦の向き合い方や友人との付き合い方にも、私たちらしさを反映することが大切です。
もちろん、厳格にルールを設けるわけではありません。時には「我が家らしくないもの」を楽しむことも、新たな発見につながります。例えば、キャラクター付きのマグカップを愛用していたり、忙しい日にカップ麺を夕食にすることもあります。
大切なのは、「我が家らしさ」を意識しながら、柔軟に楽しむこと。そうすることで、暮らしがより豊かになり、夫婦二人の価値観を高めていけると考えています。
日々の暮らしを大切にしながら、私たちのトーン&マナーを少しずつブラッシュアップしていく。そんな「我が家らしく暮らす」答え探しの日々が、これからも続いていきます。